子供の座薬の入れ方

こんにちは。

子供ってよく風邪ひきますよね。。。私にも2人子供がいるんですが、どちらもまだ小さくて、よく風邪ひいています。

特に1歳台はずっと風邪ひいてて、1ヶ月に1回は小児科にかかったり。頻繁に熱も上がってました。

そこでよく処方されていたのがアンヒバ(R)座薬。解熱鎮痛剤のアセトアミノフェンの座薬です。

でもなかなか入らなかったり。。。そこで今回のテーマにしてみました。

注意点(挿入前)

どのような時に使用するのか、についてです。

おそらく処方してもらうときにDrから指示があると思うので、その指示通りに使うようにしてください。

解熱鎮痛剤の座薬の場合、高熱時に頓用で処方されることが多いです。その時は、高熱でぐったりしていたり、高熱で泣いて眠れない時に使用します

「熱が上がるかもしれないから予防で先に入れておこう」というのは避けた方がいいです。

『高熱は何℃か』なんですが、これもDrから指示があると思いますが、一般的なのは38℃や38.5℃以上を指すことが多いです

熱が高い状態が続くと、幼児小児の場合、熱性痙攣を起こすこともあるので注意しましょう。

注意点(挿入時)

入れ方はもちろん、お尻に入れるのですが、その時の注意点です。

  • とんがっている方から入れる
  • 気持ち斜め上から下に向かって入れる
  • なるべく手早く優しく(持ってると溶けちゃうので)
  • 入れたら指で押さえる

使い方ですが、先がとんがっている方から入れてください。

なかなか入らない場合は少しずつ角度を変えてみると良いです。少し斜め上から入れると入りやすいことが多いです。肛門を傷つけてしまうかもしれないので、入りにくいのに無理やり入れるのはやめましょう。

座薬は体温で溶けるようになっている薬なので、容器から出したらなるべく手早く挿入しましょう。そのため、お尻を出してから袋から出すと良いですよ。

入ったら指で押さえましょう。5秒ほど押さえると徐々に入っていきます。逆に、5秒ほど押さえても出てきてしまう場合は角度が悪いのかもしれません。もう一度角度を変えて入れてみましょう。

注意点(挿入後)

子供の場合、挿入直後に排便してしまうことがあります。座薬の形に変化なく、そのままの状態で出てきてしまった場合はすぐに新しい座薬をもう一度挿入しましょう。

10分以上経って排便した場合、座薬が小さくなっていたり、無くなっているかもしれません。その時はある程度薬剤が吸収された可能性が高いため、再び挿入するのはやめて、しばらく様子をみましょう。

効果がなかなかみられないことがあるかもしれませんが、間を空けずに再び挿入するのはやめたほうがいいです。これもDrから指示があると思いますが、次の使用までに5〜6時間は空けましょう。また、『1日○回まで』のように、1日の投与回数が決まっていると思いますので、それを超えて使用しないように気をつけましょう。

以上が座薬挿入時の注意点になります。座薬は、成人の人に処方されることがほとんどないため、自分が親になってから人生で初めて子供に使用するパターンが多いと思われます。子供が熱を出しているので、親も普通の精神状態ではありません。ついつい慌ててしまうと思いますが、そういう時こそ深呼吸して、落ち着いて座薬を使いましょう。

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