こんにちは。今回はゾニサミドについてです。
ゾニサミドには2つある
どういう意味?って感じですよね。以前のガバペンチンの記事でもありましたが、同成分の薬剤でも適応が異なり、商品名も異なることがあります。
ゾニサミドにも2種類の先発品があります。
①エクセグラン錠
- 抗てんかん薬
- 部分てんかん、および全般てんかんの発作型に適応があり
- 錠剤の規格は100mg。散剤あり
- 成人の投与量は1日100~200mg、1~3回に分けて経口投与する。1~2週間で徐々に増量し、1日200~400mgまで上げる。最高投与量は600mg/日
- 薬価は25,4円/錠
②トレリーフ錠
- パーキンソン病治療薬
- パーキンソン病とレビー小体型認知症のパーキンソニズムに適応があり
- 錠剤の規格は25mgと50mg
- 成人の投与量は、パーキンソン病の場合、1日1回25mgを経口投与する。パーキンソン病の日内変動に対する投与量は1日1回50mg。レビー小体型認知症の場合、1日1回25mgを経口投与する。
- 薬価は966,1円/錠。
この2つの成分は同じですが、規格が異なります。もちろん、投与量も異なります。そして1番驚くべき部分は薬価です。
エクセグラン錠は100mgで約25円ですが、トレリーフ錠は25mgで約1000円とかなり高い。
これは、薬価のルールによる違いです。
薬価のルール薬価は、同じ効果の先発品の値段に合わせて決まる、と言われています。
抗てんかん薬は古くから使われている薬が多く、何度も薬価改正が行われ、値段がどんどん安くなっています。トレリーフ錠の場合は、他のパーキンソン病治療薬に合わせたことになります。パーキンソン病の薬は比較的新しい薬が多いため、抗てんかん薬と比較すると値段が高めになっています。そのため、同じゾニサミドでもパーキンソン病に適応がある方が高い値段となっています。
いかがでしたか?同じ成分なのに適応だけでなく、薬価が全然違うなんて不思議ですよね。豆知識ですよね。