白色ワセリン+ヘパリン類似物質のミックスはOK?

こんにちは。今回は白色ワセリンとヘパリン類似物質含有製剤のミックスについてです。

それぞれの効果白色ワセリンもヘパリン類似物質含有製剤はどちらも『保湿剤』として頻繁に使用される薬剤になります。まずはそれぞれの薬効について確認します。

白色ワセリン

  • 代表的な油脂性基剤
  • 塗布すると皮膚を覆い、水分の蒸発を防ぐ
  • べたつきあり

ヘパリン類似物質製剤

  • 血行促進作用・吸湿効果があり、皮膚の角層に水分を付与する
  • 保湿効果は持続的
  • ソフト軟膏、ローション、スプレーなど多くの種類あり

どちらも十分に効果が認められている保湿剤ですよね。ミックスしたら相乗効果が現れるかも!?

ミックスにより分離→混合不可

白色ワセリンとヘパリン類似物質含有製剤のソフト軟膏を1:1で混合すると、常温保存で、1~2週間ほどで分離してしまいます

また、混合するとヘパリン類似物質製剤単独使用よりも効果が減弱する、という論文もあります。

ということで、白色ワセリンとヘパリン類似物質含有製剤の混合は避けた方がいいです!

ちなみに、『どうしても混合してほしい!』と医師より依頼があった場合は、冷所保存してもらうように患者さんにお願いしましょう。冷所保存すれば分離しづらくなります。

今回は軟膏の混合可否について書いてみました。他にも混合不可の軟膏はありますので、よくありそうな処方がありましたらまた記事にします。

医療の関連記事
  • レボフロキサシン点眼薬、濃度の違い
  • 尿路感染症を予防する“飲み物”!?
  • 脱水時の検査値、症状あれこれ
  • プラセボってなに?
  • 骨粗鬆症の注射剤まとめ
  • プレアボイドってなに?
おすすめの記事
わたしの本棚(2)
わたしの本棚
こんにちは 私の持っている本を紹介する記事です!今回はこちら!! 『2ページで理解する 標準薬物治療ファイル 改訂3版』南山堂 気に入ってい...
スパイスの効能
薬膳
こんにちは。今回は薬膳のお話です。 最近テレビに影響されてスパイスカレーを作ってみたんです。とてもおいしかったんですが、このスパイスカレーに...
投与速度が決まっている薬剤
医療
こんにちは。今回は添付文書上、注射速度に規定がある注射剤をいくつかピックアップしてみました。参考にしてください。 ①KCL注 前回の『再確認...
病院薬剤師の1日
コラム
こんにちは。今回は私のとある1日をご紹介します。『病院薬剤師ってこんな感じなんだ!』と、なんとなく知っていただけると良いです。あくまで『私が...
【再確認!】ニフェジピンカプセル
薬の復習
こんにちは 今回はCa拮抗薬で高血圧治療薬のニフェジピンカプセルについて書きたいと思います。 先発は『アダラート(R)カプセル』『セパミット...
育休から復帰あるある
コラム
こんにちは。今回は雑談です(笑)育休を終わらせて、4月から職場復帰致しました。そんな『職場復帰あるある』のお話をします。 本当に浦島太郎状態...
鉄剤のあれこれ
医療
こんにちは。今回は鉄剤のあれこれについてまとめていきます。 フェロミアとフェロ・グラデュメットの違い まずは鉄剤としてよく処方されている『フ...