【再確認!】ロキソプロフェンNa錠

こんにちは。今回はロキソプロフェンNa錠について、添付文書に記載されている内容を再確認していきたいと思います。

まず、どんな作用?

ロキソプロフェンNa錠は解熱鎮痛剤として有名ですよね。スイッチOTCとしても発売されているため、処方箋なしでも市販薬として手に入れることができます。

非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAIDs)として分類されています。OTCのCMでは頭痛、生理痛に使用されるイメージが強いです。病院で使用される時は、骨折や術後、抜歯後の鎮痛剤として処方されますね。まぁ、『痛み止め』という意味では同じですけど。

作用の強さとしては、ジクロフェナクNaより弱く、アセトアミノフェンよりは強いイメージがありますね。 

消化性潰瘍に注意

NSAIDsで有名な副作用として「消化管出血」が挙げられます。そのため、処方される際は胃粘膜保護薬と共に処方されることがほとんどです。

短期間であれば問題ないかもしれませんが、長期間単独で内服を続けていると、消化管から出血するリスクが高まります。(胃が弱い方なら短期間でもリスク高い可能性あり)

聞いた話ですが、ロキソプロフェンNaを半年間、1日3回単独で内服していて胃潰瘍を発症した方がいたとか。

単独投与の処方が出た際はDrへ確認が必要ですね。

禁忌は

重篤な肝、腎、心不全などの既往がある方は禁忌なんですが、私が注目したのは『妊娠末期の婦人』が禁忌になっている点です。

添付文書を確認すると、『動物実験において、妊娠末期のラットで胎児の動脈管収縮や、分娩遅延が報告されている』とのこと。

妊娠中の女性は薬に敏感になっている方がほとんどだと思われます。妊娠中に熱が出たり、頭痛が起きた場合、鎮痛剤を飲みたいですよね。「妊娠中は怖いから薬は一切飲みたくない」という方も多いと思いますが、あまり我慢するのも体に良くありません。私自身、Drから「妊娠中に内服可能な鎮痛剤には何があるのか」と聞かれたことも何度かあります。NSAIDsは、妊婦への処方を控えた方がいい薬が多いため、この点は要注意ですね。

では、授乳婦は?

添付文書には『授乳中の婦人に投与することを避け、止むを得ず投与する場合には授乳を中止させること』とあります。

しかし、国立成育医療研究センターのHPで、『授乳中に安全に使用できると考えられる薬』の一覧の中にロキソプロフェンNaがあります。(https://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/druglist_aiu.html)

そのため、授乳婦には投与可能と思っていただいて大丈夫だと思われます。

(ちなみに、私も帝王切開後の鎮痛剤としてロキソプロフェンNaが処方されました。もちろん授乳中です。産婦人科でも処方されている薬なので、安全性が高いのかな、と思います)

ただ、やはり添付文書に記載されているため、授乳中であっても長期間の投与は避けた方がいいと思います。

効能

解熱、鎮痛、抗炎症作用として知られていますが、特に強いのは鎮痛作用。インドメタシンやケトプロフェンよりも作用が3〜20倍強いと記載があります(鎮痛作用の試験によって強さの値が異なるため“○倍”に差がある)

強さの差がはっきりしていると、鎮痛薬の変更や減薬時に目安となるので嬉しいですね。

今回の再確認は以上となります。妊婦、授乳婦に対する内服薬は、母親だけでなく赤ちゃんにも関わること。要注意事項なので、その度に本やインターネットで調べましょう!

参考文献:ロキソニン®︎錠 添付文書(第一三共株式会社)

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