こんにちは
すっかり肌寒くなってきました。病院や薬局では風邪症状の患者さんが増えて忙しくなってくる時期でもありますよね。
毎年この時期に話題になるが『インフルエンザ』です。かからない人は毎年かからず、かかる人は毎年かかると言われている。。。怖い病気です。
特に高齢者の方が感染してしまうと重症化してしまう恐れがあるため、注意が必要です。ここで今回は『インフルエンザワクチン』についてまとめてみました!
接種回数
インフルエンザワクチンは年齢によって回数が異なります。
- 6ヶ月以上3歳未満→1回0.25mL、2回接種
- 3歳以上13歳未満→1回0.5mL、2回接種
- 13歳以上→1回0.5mL、1回摂取
小さなお子さんだと2回接種に行かなきゃ行けないのでちょっと大変ですね。。
ちなみに、令和2年10月1日から予防接種の投与間隔が変更になりました。経口生ワクチン、不活化ワクチンは特に間隔を開けることなく次の注射を接種することが可能になりました。(注射の生ワクチン接種後は次の接種まで27日あける)
また、同じワクチンを複数回接種する場合の投与間隔はワクチンによって異なります。
今回のテーマであるインフルエンザワクチンですが、13歳未満の2回接種について、投与間隔は2〜4週間が推奨されています。医療機関とご相談し、次の接種日を決めてくださいね。
どのくらいで効いてくるのか
インフルエンザワクチンは接種後2週間前後で効果が出てきて、約5ヶ月ほどは効果が続くようです。
日本での流行時期は11月〜2月くらいだと思いますので、その時期には効いているよう、逆算してワクチンを打つことをお勧めします(^^)
ワクチンの摂取開始時期は医療機関によって異なりますので、最寄りの病院のポスターなどをよく見ておきましょう。
妊娠しているけど大丈夫?
インフルエンザワクチンは不活化ワクチンであるため、ワクチン内のウイルスは死んだ状態です。安全なワクチンなので高齢者、妊婦さんの接種はむしろ推奨されています。もちろん授乳婦さんもOK。
産婦人科でもインフルエンザワクチンを接種できたりするので、Drに相談してみましょう。
ワクチン打ったからもう大丈夫よね?
インフルエンザワクチンは『感染しないようにするもの』ではなく、『感染後の重症化を防ぐもの』です。ワクチンを接種したからといってインフルエンザにかからないわけではありません。
この辺を勘違いしている方は多くいらっしゃいますので注意しておきましょう。
特にご高齢な方に対してワクチン推奨になっている理由は、重症化すると入院が必要になり、命の危険が起きる可能性があるためです。妊婦さんにも、あまり強い薬などを使用できないため、ワクチンはなるべく接種したほうがいいでしょう。
卵アレルギーの人は接種できないって聞いた事あるけど?
インフルエンザワクチンは鶏卵を使って作られているため、極微量の卵タンパク質が混入していることがあります。しかし、近年では精製技術の進歩により、ほとんどアレルギーは起きないとされ、現在はあまり問題はないと言われています。
ただし、卵で重度の全身症状アレルギーが起きたことがある方の場合は、極微量のタンパク質でもアレルギーを起こす可能性があるため、あまりお勧めできません。Drと相談しましょう。
意外と多いインフルエンザワクチンの注意事項。摂取後赤みや腫れなどが起きる場合がありますが数日で改善されるパターンが多いです。発熱などの副反応も4〜5日がピークと言われています。それでも明らかにおかしな症状などが発生した場合は『少し我慢すれば大丈夫かな?』と思わず、ぜひ受診するようにしてくださいね。