こんにちは。今回はちょっとした実験をしてみましたので、その結果発表になります。
2020年12月号の雑誌『日経DI』の特集は【漢方エキス製剤 5つのギモンを解消』でした。
ここに、苦い漢方薬を飲みやすくしてくれる方法が製剤別に記載されていました。そこには『ほとんどの漢方薬はココアと混ぜることで飲みやすくなる。また苦味の強い小青竜湯はヨーグルトやアイスクリームと混ぜると飲みやすくなるという』という記載がありました。
小青竜湯
半夏、 甘草、 桂皮、 五味子、 細辛、 芍薬、 麻黄、 乾姜の8つの生薬からなる漢方薬です。アレルギー性鼻炎に処方されることが多いです。苦味やピリピリとした舌の痺れを感じる漢方薬です。私自身何度も飲んだことがありますが、口の中がずっとピリピリするので飲みづらいです。
私の家に小青竜湯がたくさんあったので、これらの方法で飲んでみて、どれが1番飲みやすいのか試してみることにしました!実験したものは以下の通り。
- 水
- ココア
- ヨーグルト
- バニラアイス
- リンゴジュース
インターネットで色々調べてみると、リンゴジュースで飲んでも飲みやすいという案がありましたので、リンゴジュースでも試しました。
水×小青竜湯
まずは基準となる水で飲んでみました。
ツンとした臭み、辛味、苦味強い。後味は口の中がしばらくビリビリが続き、苦味も残った。
とにかく飲みづらいです。しかし花粉症の鼻水を止めるために我慢して飲み続けていました。
ココア×小青竜湯
温かいココアに小青竜湯に混ぜて飲んでみました。2回飲んでいるので、分けてレビューしますね。
ココア1回目
ツンとした独特な臭みは大分まろやかとなり、『ツンとしそう…』な前兆の香りはあったが下に刺さるようなビリビリ感はなくなる。少し苦味を感じる程度だが飲みやすい。
しかし、混ぜるのが甘かったため最後地獄。顆粒が溜まっていて塊が残っていた。これを飲んで口の中はずっとビリビリ。もう一度チャレンジすることにする。
ココア2回目
よーーーーーく混ぜて再戦。一口飲んで独特な臭いの片鱗を感じるがココアの香りでカバーされているため臭みはほぼ感じない。舌のビリビリ感も無し。その代わりココア本来の甘味も消えている。舌の痺れがあまりないので水よりは圧倒的に飲みやすい。飲み終わった後、舌がほんの少しジンジンするが、刺激は弱い。
ヨーグルト×小青竜湯
ヨーグルトに小青竜湯を入れ、よく混ぜて飲み込む。
顆粒の1粒1粒をヨーグルトがコーティングするため、苦味、臭みを一切感じない。とろとろしているので顆粒を潰さずに飲み込むことも可能。もともと小青竜湯自体少し酸っぱ味があるため、ヨーグルトの酸っぱさと混ざって違和感なし。飲みやすい。
バニラアイス×小青竜湯
口に入れた瞬間、鼻にツンとした香りがあるが舌への刺激や苦味は無くなり、バニラアイスの甘味でカバーされているため食べやすい。
失敗すると混ぜるときにこぼれる。食べ終わった後、口の中に顆粒が残っているとピリッとするが、水の時と比べると気にならない程度。
写真を見るとバニラアイスの上に小青竜湯かけていますが、実際はよく混ぜた方がいいですよ。
リンゴジュース×小青竜湯
うーん…これは結構不安。。でも実験のため、チャレンジ!
リンゴの酸味が小青竜湯の苦味、辛みをカバーしている。舌への刺激もなし。小青竜湯は、冷たいリンゴジュースには溶けないため、ヨーグルト同様そのまま飲み込める。だから顆粒の味を感じる前に飲み込めるので飲みづらさはない。ただし、溶けないからこそよく混ぜながら飲み込まないと最後に顆粒が溜まって苦味辛味が残る。
さて、いろんな飲み方をしてきましたが、個人的な飲みやすさ順位を発表します。
1位 ヨーグルト
2位 リンゴジュース
3位 バニラアイス
どれも水と比較すると、比べられないほど飲みやすかったです。でも、下に味を感じる前に飲み込めてしまうヨーグルトが1位、同じような理由でリンゴジュースが2位です。2つの差は手間です。リンゴジュースは溶けないのでかき回しながら飲まなきゃいけないのが大変でした。バニラアイスも苦味などの味は感じませんが、冬は寒いですし、コスパが悪い気がします。アイス自体硬いのでかき混ぜるのは大変でしたね。ランキングに載っていないココアは、ちゃんと嫌な味がマスクされていたのですが、ココアの味自体が変わっていたので順位外に。悪いわけではありませんでしたよ!
ということで、いかがでしたでしょうか?私が個人的に行った実験ですので、味の感じ方は私の主観になります。皆さんも、苦い漢方薬と出会ったらまずココアから試してみてはいかがでしょうか。
あと注意事項です。実はここまでやっているのですがこれらの飲み合わせによって効果に影響が起きていないかどうかが明らかになっていません。もしかしたらこれらの飲み方で効果が減弱する可能性もあります。もしこれらの飲み方を継続する場合はこのこともご理解した上でお試しください。