こんにちは。今回は実際に私が聞いた、リリカ内服中の方に起きた副作用についてお話しします。
プレガバリン
プレガバリンは先発名『リリカ』として知られ、神経障害性疼痛や線維筋痛症に伴う疼痛に処方される薬です。帯状疱疹後の神経痛に処方されることも多いため、薬剤師として触れる機会も多い薬だと思われます。
よくある副作用として眠気、めまい、ふらつき、浮腫があげられます。
副作用:めまい
私の母の友人がプレガバリンを処方されたそうです。その方の疾患名までは聞けなかったのですが、初回投与で1回75mgを1日2回投与で処方されました。ちなみに年齢は60〜70歳前後でした。
この患者は内服後すぐにめまいが激しくなり、生活に支障が出るほど辛くなってしまったため内服をやめてしまいました。
薬剤師としてできること
プレガバリンは上記に記載した通り、末梢神経障害性疼痛に頻繁に処方される薬です。正しく内服すれば効果も得られますが、内服初期にめまい、ふらつき、眠気の副作用が出やすい薬として知られています。
この副作用は用量依存的であり、内服開始1〜2週間で落ち着いてくると言われています。また、腎機能低下者や高齢者で副作用が出やすいです。
薬剤師としてできることは、まず処方箋と薬歴を確認し、初回投与か否かを患者本人に確認します。初回から1回75mg1日2回投与だと副作用発生のリスクが高いため、最初の1〜2週間は低用量(1回25mg1日2回など)から開始した方がいい旨を医師に伝えましょう。
ちなみに、効果発現までに2週間ほどかかります。
副作用が起きる可能性があることを服薬指導時に患者に伝え、もし患者が我慢できる程度の副作用であれば、1〜2週間経過すれば副作用の症状は改善してくると伝えます。我慢できないような副作用であれば連絡してもらうようにしましょう。
副作用が起きた時、患者はどうしたらいいのか分からなくなり、内服をやめてしまうことが多いです。プレガバリンを急に中止してしまうと、悪心、不眠、下痢、不安などの離脱症状が起きることがあります。副作用の可能性、どんな症状か、それが起きた時にどうしたらいいのかを服薬指導で説明しておけば、患者も咄嗟に対応できると思います。
説明することが多くなると、患者さんも覚えられない可能性があります。薬情に書いておくのもいいでしょう。なかなかうまくいかない事もありますが、重要なのは患者さんに理解していただくこと。その患者さんが理解できるのであれば色々と試してみてもいいですね。