尿の色が変わる薬剤

こんにちは。今回は服用後に尿の色が変わってしまう薬剤をまとめてみました。

尿の色の変化は、服薬指導時に伝えなければならない必要な情報です。覚えておくようにしましょう。

尿が変色する薬↓

明るい黄色

  • リボフラビンなど(ビタミンB2製剤)→成分の色

黄褐色から赤色

  • センノシド(下剤)
  • エパルレスタット(糖尿病製剤)

黄色から黄赤色

  • サラゾスルファピリジン(潰瘍性大腸炎治療薬)

赤色

  • セフジニル(抗生剤)
  • チペピジンヒベンズ酸塩(鎮咳薬)

赤褐色

  • イミペネム・シラスタチン(抗生剤)
  • エンタカポン(パーキンソン病日内変動治療薬)

茶色

  • パニペネム・ベタミプロン(抗生剤)

赤橙色

  • リファンピシン(抗結核薬)

橙黄色

  • カルバゾクロムスルホン酸Na水和物(止血剤)

琥珀色〜黄緑色

  • フルタミド(抗アンドロゲン剤)

黄褐色〜茶褐色、緑、青色へ変色

  • ミノサイクリン(抗生剤)

上記に記載した尿の変色は、基本的に成分の色であったり、代謝物などの色のため、「この色になると急いで病院へ!」というものではありません。

そのため、患者さんが不安に思わないように服薬指導時に伝えておく必要があります。

尿の色は目に見えて変化がわかり、患者さんは怖くなってしまいます。「この薬を飲むと尿の色が変わるので、心配なさらないでくださいね」と事前に言っておきましょう。

医療の関連記事
  • レボフロキサシン点眼薬、濃度の違い
  • 尿路感染症を予防する“飲み物”!?
  • 脱水時の検査値、症状あれこれ
  • プラセボってなに?
  • 骨粗鬆症の注射剤まとめ
  • プレアボイドってなに?
おすすめの記事
わたしの本棚(2)
わたしの本棚
こんにちは 私の持っている本を紹介する記事です!今回はこちら!! 『2ページで理解する 標準薬物治療ファイル 改訂3版』南山堂 気に入ってい...
【薬膳】四(五)性とは
薬膳
こんにちは。今回は【薬膳】で用いられる用語『四性』についてご説明いたします。 食材には体を温めたり、冷やしたりする力があるものがあります。こ...
ワーファリン服用中の食べ物の注意点
医療
こんにちは 血液をサラサラにする作用があるワーファリン。脳梗塞後の再発予防などで内服している人も多いと思われます。しかし、ワーファリンには食...
病院薬剤師の1日
コラム
こんにちは。今回は私のとある1日をご紹介します。『病院薬剤師ってこんな感じなんだ!』と、なんとなく知っていただけると良いです。あくまで『私が...
ポリファーマシーを防ぐには①入院時
コラム
例えば薬A、B、Cを内服していたとします。すると、とある症状が出てきました。それは薬Aの副作用だったのですが、Drは気づかず、その症状を抑え...
【再確認!】アゼルニジピン
薬の復習
こんにちは 今回は、前回と同じグループであるCa拮抗薬のアゼルニジピンについて添付文書を見ていきたいと思います。 先発品は『カルブロック(R...