リバスチグミンの後発品承認!違いある?

こんにちは。

厚生労働省が2020年8月17日、抗認知症薬であるリバスチグミン貼付剤の後発品を承認しました。今後ジェネリック医薬品がどんどん発売されていくでしょう。

リバスチグミン製剤は、抗認知症薬唯一の貼付剤です。維持量は18mg/日ですが、最初の投与量は4.5mgからスタートし、4週間ごとに4.5mgずつ増やしていく必要があります。

しかし、私の経験上ですが、あんまり18mg貼っている人って見かけないんですよね。。。

18mgまでいく前に効果が見られるようであれば、その容量で維持することは問題ないのですが、維持量まで到達しない理由は他にもあります。

副作用発生することが多い

貼付剤のため、皮膚に貼りますよね?抗認知症薬という性質上、使用者はほぼ高齢者。高齢者は皮膚が薄くなり、潤いも低下しているため、貼付剤によって赤みやヒリヒリとした痛みが起こりやすくなっています。

リバスチグミンもこのような副作用が起きやすいのです。容量が上がるにつれて副作用も起きやすくなっているため、容量増加した途端減量することも多く見られます。

これは、先発品(リバスタッチ(R)パッチ、イクセロン(R)パッチ)を発売していた小野薬品工業、ノバルティスファーマも把握しており、2019年3月にシリコン系から合成ゴム製剤へ基材変更の承認を得ています。

個人的に注目は久光製薬のジェネリック

私が個人的に気になったのは、久光製薬さんが発売する予定のジェネリック。これは先発品よりも大きい製剤にすることで副作用発生を抑えているとのこと。

大きさが、先発品の4.5mg製材だと2.5平方cmですが、久光製薬さんのリバスチグミンテープは7.5平方cmとなっています。

基材の変更も、副作用軽減の良い方法ですが、先発品とは違った副作用回避しているところが面白いなと思いました!

大きさが大きいので「パッチ」ではなく「テープ」にしているのかもしれませんね。

ただし、ジェネリックを発売する他のメーカー品では、先発品と同じ大きさですが「テープ」という名前になっているものもありますので、必ずしも「大きいからテープ」というわけではなさそうですね。。。

この記事を書いている現在、まだ実際にジェネリックのリバスチグミン製剤を使っている方をみたことがないのですが(承認したばかりなので笑)、今後患者さんの使いやすさやDrの好みもあるかもしれません。特に患者さんの皮膚の様子を確認していこうと思います。

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