【再確認!】フェインジェクト

こんにちは。今回は2020年9月に発売されたばかりの注射剤『フェインジェクト(R)静注500mgについて添付文書などを確認していきます。

効果

適応は『鉄欠乏性貧血』です。今まで注射剤の鉄剤はフェジン(R)のみでしたが,今回新しくフェインジェクト(R)が発売されました。

用法用量

こちらの薬は体重と血中ヘモグロビン値によって投与量,投与回数が変化する薬です。

  • 25〜35kg未満:500mgを1回投与
  • 35〜70kg未満かつHb10.0g/gL以上:500mgを週1回,2回投与(計1000mg)
  • 35〜70kg未満かつHb10.0g/dL未満:500mgを週1回,3回投与(計1500mg)
  • 70kg以上:500mgを週1回,3回投与(計1500mg)

毎日投与ではないことに注意してください。

また,『週1回』と記載されていますが,メーカーさんに確認したところ『1週間以上空いていれば8日でも2週間でもOK』だそうです。

効果判定

1度に500mgもの鉄を体内に入れる薬です。これは約1Lの血液に含まれる鉄分に相当します。投与後は血清フェリチン値が急上昇します。すると実際どの程度吸収されたのかわからないですよね。

『本剤 投与終了後4週程度は貯蔵鉄量を正確に反映しない可能性があることに注意すること。』と添付文書上記載があるため,効果判定には4週間ほどかかることを覚えておきましょう。

投与方法

希釈しないで投与する場合は5分以上かけて緩徐に投与,希釈する場合は6分以上かけて緩徐に投与とされています。

ここで希釈について注意点です。

必ず生理食塩水で希釈してください。

フェジン(R)は5%ブドウ糖液で希釈しなければいけませんでしたが,フェインジェクト(R)は生理食塩水でなければいけません。間違えないように注意しましょう。

また,希釈時は『鉄として2mg/mL未満に希釈してはならない。未使用分は廃棄し、分割使用は避けること。』との記載があります。希釈濃度には気をつけましょう。

内服どうする?

すでに内服で鉄剤を飲んでいる場合は,投与前に一旦中止することをお勧めします。注射によってフェリチン値が十分上昇するので,内服の必要性がなくなります。今後の効果を見ていくためにも内服の一旦中止を医師に提案しましょう。

過度な貧血で,注射後も内服をさせたい場合,注射後5日以上間隔を空けてから鉄剤を内服開始しても良いそうです(メーカー確認)。術後や悪性腫瘍などが原因の貧血に考えられそうですが,通常は上記に記載した通り注射投与後4週間は待ったほうがいいかもしれません。

いかがでしたか?今回は鉄剤の新薬について調べてみました。投与間隔がなかなかなかったり,希釈液が今までと異なったりと,特異的な部分がいくつかありますので触れる際は一旦確認してみましょう。

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